泣きそう。
ずっと楽しみにしていたKKP#5「TAKE OFF〜ライト三兄弟〜」を見てきました。
去年6月に下北沢本多劇場にてはじめて見たKKP。
ラーメンズの小林賢太郎プロデュース公演。
あまりにもおもしろくて、感動して、興奮した舞台。
その再演が決まったときは、そりゃあうれしかったです。
そしてチケットも無事取れて、やっと今日見られました。
感想は、「泣きそう」です。
うまくいえないんですが、それが一番正直な思いです。
内容はもちろんなんですが、カーテンコールで小林賢太郎がみせた、
「この舞台を、作品をやりきったー!!」というなんとも満足そうな表情。
いつも完璧なかんじで隙を見せない彼が、お客さんを煽って、ハンドスクラップした後のあの表情を見たとき、泣きそうになりました。
自分で一から仲間と作り上げた作品をお客さんに喜んでもらえて、本当に嬉しそうだし、この作品で全力出し切ってあきらかに疲れているんだけれど、でもお客さんからたくさんの拍手を体中に浴びて、拍手しているお客さんをとてもうれしそうに、満足そうに見渡している姿が目に焼きついて離れなかった。
それは、全身全霊かけてこの舞台に取り組んでるのが良くわかったのと同時に、
「自分は人生の中であんな表情ができるほどなにか一つに一生懸命になったことはあったんだろうか。」
「今の仕事にそれだけ情熱かけて取り組むなんてあるのだろうか」
そう思ったとき、客席にいる自分と彼との間にものすごい差を感じました。
「なんなんだろう、これは。この差は。」
正直これは「悔しい」という感情に一番近いです。
うん。
ものすごい悔しかった。
と同時に、自分も人生で一度でいいからあんな表情ができる瞬間を迎えたい。
とても羨ましいとも思いました。
でも、彼があんな表情をできたのは、何より彼自身が舞台というものに対して、真摯にそれこそものすごい努力と鍛錬を積み重ねてきたんだろうし、去年の公演10日前に急遽出演者降板というアクシデントに見舞われながらも、オレンジ君という新たな最強パートナー、久ヶ沢さんという頼れる兄貴、そしてスタッフたちとあれだけすばらしい舞台を作り上げる為、私の想像以上にがんばってきたんだろうなぁ。
そう思うと、別の意味で泣けてくる。
もしかしたら、あのアクシデントで日の目をみることができなかったかもしれない作品だけど、去年、今年と全国を「飛べた」。ここまで飛ぶことができた。
ファンとして、『ほんとうに良かったね。』
そう思わずにはいられないほどいい表情でした。
今でも思い出すだけで泣きそうです。
あと、作品の中のセリフで「価値のある遠回りはどんどんしなさい」とか「やりたいことは探すんじゃなくて、すでにどんどん出会ってる。それに気づいてないだけなんだ」とかストレートにいい言葉あった。
去年はそんなに印象に残らなかったんだけど、今年はなんだか胸にしみた。
きっと働き出して間もない頃と、1年たった今では全く心情が違うからなんだろうけど。
ほんとうにすばらしい作品に出会えて、そして再会できて、ライト三兄弟には「ありがとう」と言いたいです。
TAKE OFF 最高だ〜!!飛んでけ!!