しあわせのつぼ(ネタバレあり)


昨日ルテアトル銀座にて鑑賞。

福島さん演出の舞台は初めてだったのですが、笑いの中にホロッとくるものがある。
ある意味とてもスタンダードな演出でした。

音尾さん目当てで行ったんですけど、どの登場人物もよかった。
みんなすごい自己主張するわけでなく、かと言って埋没するわけでなく。

途中東山さんのファンであろう方々が無駄に黄色い声援を送ってたのがちょっと気になりましたが。
でもかっこよかったです。しゅんすけ。筋肉が。

布施明さんも歌うまいし。ああいう、スター性があるけど、ちょっととぼけた所があるような役ってはまり役だと思いました。
宮本信子さんはなんともかわいらしかった。
木野花さんもナイスキャラで。
そしてなんと言ってもこの舞台の登場人物で一番かっこいいと思ったのは、
布施明さんの弟役の山路和弘さん。
ハウンドドッグの大友康平さんに似てる感じで、いい役でした。

あとマネージャーの田中役の池上リョヲマさん。この田中の仕事出来なさ加減、場の空気読めなさ加減がなんともイライラさせる役で、観ててちょっとイライラするんだけど「いるよなぁ、こういう人」って思わず納得。

あまりにも田中が余計な事べらべらしゃべるので、その場の空気がどんどん悪化していって布施明さんに「田中君、ちょっとしゃべらない方向で考えようか」とかしまいには
「田中君、ちょっと帰る方向で考えてみようか」と言われるシーンなんてまさにシチュエーションコメディの王道だと思います。

イナダ組の「ライナス」でリーダーがやった「てっちゃん」もそうだけど、「こいつひどいな」とか「なんでそんなこと平気で言えるの」と思えるような役って、私の中で舞台見終わったあとすごく印象に残るんです。

でも一番つぼにはまったのは「満面の笑みを浮かべながら木魚を叩く音尾さん」です。
前から二列目、真正面から見たあの姿はすごい強烈だった。
まだすすり泣くお客さんがいる中、私はおかしくて笑うのをこらえるのに必死でした。


休憩はさんで3時間という長丁場の舞台でしたが、全然そんなことを感じさせない。
素敵な舞台でした。


あと余談ですが、甲本雅裕さんと顔はわかるけど名前思い出せない役者さんが舞台観に来ていました。終演後ロビーのはしに立ってたけど、何人くらい気付いたんでしょうかね。



ルテアトル銀座 11:30開場 12:00開演 2−4